2016
油粘土、木材、スタイロフォーム、その他
h.280 × w.450 × d.420 cm
「としまミュージアム」
豊島区旧庁舎 / 東京都
撮影: 加藤 貴文
都市を様々な要素が結晶化することで生まれた鉱物と捉えてみる
この結晶の主な成分は無数の有機的な営みである
だからこそ、この結晶化とは、絶え間無い変容における、あくまでも一時的で可塑的なものにすぎない
であれば、そこから読み取り得る “場所性” というものも、場所の “固定的且つ物理的な性質” としてだけでなく
その要素としての有機的な営みに依拠した “可塑的且つ感覚的な性質” として捉えることができるのではないか
こうした場所性の捉え方から、改めて自身の目の前に広がる都市の風景を見つめなおすと
それは、多様な情景が織りなす揺らぎという相対の内の一つへと変容することになる