2019
地元秋田杉で建てられた木造の小屋、八木沢番楽でかつて使用されていた面、小屋の周囲の草木花、太陽光、風、ビニールハウス用のパイプ、その他
h.450 × w.450 × d.450 cm
「かみこあにプロジェクト 2019」
上小阿仁村八木沢集落、秋田県
撮影: 小川 琢磨、佐々木 太功郎、宮本 一行
森の木立から小屋の材へ。
たとえ姿を変えたとしても、木は生き物であるということを示す節。
この節穴によって、僕らの視野は狭まりつつも、むしろ確実に拡張される。
それは、面を被ることによって自分以外の何者かを憑依させ、
そこに空けられた目の穴から世界を見つめるという、
番楽の演じ手の‘それ’に通じる。
節穴と面目(めんもく)*
そこに起動するトポロジー
僕らの目は節穴であってはならない
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*面目(めんもく):本来の命の有り様(仏教用語)